トラブル・シューティング・メソッド その3

 トラブル・シューティング・メソッド その3です。
(続きものですので、その1からご覧いただくと分かり易いかもしれません)

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ヒューズが飛んでいたなら、問題は電源または
メインアンプ回路にあるかも知れません。

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まず最初に電源スイッチを入れるや否や
ヒューズが飛んだケースを考えることにしましょう。

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問題が電源にあるのかそれともアンプ回路にあるのか切り分けるため、
メインアンプのB(+)電源ラインを切り離します。


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切れたヒューズを交換し装置の電源を入れてみてください。
またヒューズが飛んだなら電源回路の故障です。
飛ばなかったなら問題はメインアンプにあります。

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問題が電源回路にあるのかメインアンプ回路にあるのかを切り分けます。
B(+)ラインを外し、切れているヒューズを交換します。
ヒューズが切れていませんか。
「はい」の場合、問題は電源供給にあります。
「いいえ」の場合、問題はメインアンプ回路にあります。

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電源回路をチェックするためトランスの二次巻線から
整流回路を切り離します。
良品のヒューズを装置に入れて電源を入れ、ヒューズが飛んだなら
故障はトランスまたはノイズ防止コンデンサにあります。

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前のチェックでヒューズが飛ばなければ、次のステップは
整流回路でダイオードのショートをチェックすることです。

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ダイオードをチェックするには、Rx1の抵抗レンジのテスターのリードを
ダイオードの両端にあてがいます。
順方向なら読みは数Ωで逆方向なら無限大になります。

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これはめったにないケースですがフィルターコンデンサ
リークする場合もあるしショートする場合もありうるのです。
コンデンサをチェックするにはRx1の抵抗レンジにセットした
テスターのリードをコンデンサの両端にあてがいます。
良品であればテスターは最初に0に振れ、
それからゆっくりと無限大に戻っていきます。
もし0のままだったり数Ωを示すようでしたら、
コンデンサがショートしています。

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問題が電源トランスにあるかそれとも整流回路にあるか判定します。
電源トランスの二次巻線から整流回路を外します。
電源スイッチを入れるとヒューズは飛びますか?
もし「はい」なら問題は電源トランスのノイズ低減コンデンサ
もしくは二次巻線のショートです。
もし「いいえ」なら、問題はダイオードかフィルターコンデンサです。



ながくなまりしたので、この辺で...
さて、今回はどこまで続くでしょうか...