Technical Guide for Serviceよりご紹介-その9

 Technical Guide for Serviceよりご紹介-その9です。
 (その1の続きですのでその1から順にご覧くださると分かり易いかもしれませんね)

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パワー段のTR6がオーブンになったらどうなるでしょう?

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このケースでは少なくとも直流に関しては何の問題も発生しません。
交流の観点からは出力がとても小さい時には何の問題もありません。
しかしながらクリップしてしまうので、より大きな出力は得られません。

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TR5の保護抵抗R14またはTR6の保護抵抗R15が
オープンしたらどうなるでしょうか?

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直流に関する限り、ほとんど問題はない。
TR5または6がオープンの場合と状況は同じですから。
パワートランジスタに電流が流れないので、
代わりにTR3と4が機能します。
しかしながら大容量の出力はでません。

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パワートランジスタ5または6がショートしたらどうなるでしょう?
どちらか一方のpowerトランジスタがショートすると、
ヒューズが即座に飛びますので、
電圧による状態チェックは不可能になります。

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この場合は、パワートランジスタを外し、
中心電圧が1 / 2Vccに設定されているか確認してください。
電圧が正常な場合は、新しいパワートランジスタを取り付けます。

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これで、トランジスタアンプ回路の問題点を突き止める方法に関する
スライドの検討が終わります。
これまで、コンデンサ接続コモンエミッタ型回路、直結型アンプ、
コンプリメンタリ型メインアンプの確認方法を学びました。

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これらの基本的な理論は、今後の研究において非常に役立つと分かるでしょうから、
皆さんがこれらの基本的な理論を正しく理解できるようになることを願っています。

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おしまい


 あらら、終わっちゃいましたね...。

 見よう見まねでアンプの修理を始めた若い方に、ぜひ見ていただきたいドキュメントでしたねぇ...。

 そこのあなた。

 いや、あなた様ではなくて、この記事をまだ読んでいないそこのあなた...。そうあなたのために書いてみた記事ですのでどうぞ諦めて読んでくださいね。